マーケティングにおける4つのPと4つのC
ご覧いただいているbuildersブログのコンセプトは"デジタル・マーケティングを始めよう"ですので、マーケティングについてはある程度理解や実践をされた方や初学者としてこれから取り組むという両方の方が訪問されていると思います。
大学やビジネススクールなどの教育の場だけでなく、企業が主催するセミナーやHow to本などでもマーケティングを学ぼうとすると必ず登場するのが4Pの考え方ではないでしょうか。
実はこの原稿を書き始める前に、デジタル・マーケティングとSTP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジション)の関係について書き始めたのですが、その解説をするうえで前提となる4Pの考え方について触れておかないと話題が飛躍している気がして、急遽このトピックを追加している次第です。
この4Pの考え方は、アメリカのマーケティング学者のジェローム・マッカーシーが提唱したもので、以下のように整理されておりこれは皆さんもご存じかと思います。
- 製品(Product)
- 価格(Price)
- 流通(Place)
- プロモーション(Promotion)
この4Pの考え方について多くの方がご存じなので、ウェブサイト立ち上げの打ち合わせに呼ばれてこんな説明を受けることがよくあります。
会社で取り組むことが決定した商品・サービスをProductとして、○○円のPrice設定は確定している。Placeについてはインターネットを通じての販売を想定しており、Promotionはリスティング広告を主体としながらSNSでのマーケティングにも力を入れていく。
大雑把ではありますが、ここで申し上げたいことは、上記を考えるうえで、Productがどんなニーズに対応するもので、その価格への支払いができる層はどんな人たちで、購入にあたってインターネットを通じて購入してくれる人たちにはどんなメッセージが必要だろうか?とまずは考えることが必要になるということです。
そして、そこから製品・サービスが多様化し、顧客層も複数見出されるためそれぞれにあった文脈で説明したいであるとか、最終的には個々人にフィットするメッセージを届けたいというところにたどり着くことになります。
このようなニーズに対し、デジタル・マーケティングもしくはマーケティング・オートメーションと呼ばれるツールはITの力で貢献してくれる可能性が非常に高く、多くの人が着目しているというのが現状だと私は認識しています。
経験をお持ちの実務家の方からすると分かりきった話題ではありますが、これからマーケティングを始めるという方には、是非この4Pの考え方を知っていただきたいです。
そのうえで、前述の例は実際の現場でも同等のレベル感で説明してもらう機会が良くあるのですが、実は以下のようにビジネス全体で要素を考えるとこの考察だけでは不十分ということも理解いただけると思います。
更に最近では、4つのPは企業側からの視点ということで、そこに顧客からの視点として4つのCで整理する考え方と組み合わせるアプローチも利用されるのでこちらもビジネス像を描くために利用してはいかがでしょうか。
ここまでの話を読んでいただくと、このあと登場する4Pと同じくマーケティング用語の中で重要項目と言えるSTP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジション)の事も理解しやすくなると思います。