「Oracle Marketing Cloud」統合した顧客体験でビジネス価値を生み出す
マーケティングの分野にもデジタル化の波が押し寄せており、ここ数年はマーケティング・オートメーション、インバウンド・マーケティング、コンテンツ・マーケティングなどマーケティング関連の用語を見聞きする機会が格段に増えていると思います。
日数が経過してしまいましたが、4月10日に行われた「Oracle Cloud World Tokyo 2015」でオラクル・コーポレーション オラクル・マーケティング・クラウド エマージング・マーケット担当バイスプレジデントのエイブ・スミス氏のセッションと記者発表会に参加させていただきました。
スミス氏のスライドには、
モダン・マーケティングへ
の大きな文字が、
「モダン」を調べてみると「【modern】現代的であること。今風であること」と言う事ですが、
これは長期的で有益な顧客関係の創出には、日本企業がマーケティングを改革するにはこの「モダン・マーケティング」を取り入れる必要があるとのこと。
このモダンというところには、デジタルの強みを最大限に活かせばこそ可能になる現代的な顧客接点を積み重ねて行こうという思いが込められているようです。
マーケターの役割もこのデジタル時代になって変化しており、どのようなチャネル、デバイス、コミュニティを活用していくのか、その一環といしてデジタルマーケティングに取り組んでいくのかが大きな課題になるとスミス氏は指摘します。
冒頭紹介したマーケティング・オートメーションなどにも過度な期待が寄せられている感もありますが、現状としては顧客との関係性を二者択一で考えていたために長期的な関係性が構築出来ていなかったり、リアルタイムに適応できないという課題や、顧客の個別最適な体験の提供にデータが活用出来ていないなどの課題があった訳で、ここに「Oracle Marketing Cloud」はあらゆるマーケティング・チャネルを通じ、顧客を惹きつけるカスタマーエクスペリエンスを顧客別に提供できるようになるとのこと。
また、「キャンペーンの指標が『購買』にしかなっていない」という点についても多くの方が頷かれるのではと思います。そんな事は分かっているけど現場は大変という言葉も聞こえてきそうですが、「Oracle Marketing Cloud」では統合した顧客体験がビジネス価値を生むとして様々なソリューションを用意しているとのことで、
この「統合した顧客体験」という考え方は非常に大事だと感じた次第です。
最後に「Oracle Marketing Cloud」の概要をご紹介しておきたいと思います。
- セグメントではなく顧客一人ひとりにターゲットを設定:すべてのデータをターゲティングやクロスチャネルマーケティングで実行可能に
- 約10億件の顧客プロファイルを備えたオーディエンス・データ:保有する独自データとサードパーティデータを組み合わせることで、10億近い顧客プロファイルにアクセスしターゲットを設定することが可能に
- 自律的にリアルタイム・エクスペリエンスを顧客に提供:リアルタイムなデータを活用することによって、マーケティング担当者が顧客により密着したカスタマーエクスペリエンスを提供可能に
- カスタマーエクスペリエンス全体に拡張可能:「Oracle Marketing Cloud」は「Oracle CX Cloud」の製品群として、組織全体で一貫性のある顧客ごとの体験をさまざまなチャネルやデバイスを通して創出可能
セッションのほうでは「Oracle Marketing Cloud」を利用した成功事例が幾つか紹介されていました。
この「Oracle Marketing Cloud」、やはり使う側の技量やセンスが問われる事もあろうかと思いますが、そこは【modern】を先取りするためには必要な苦労と言えるのかもしれませんね。
最後にこの日はCANDYに久々に会えて嬉しかったのでしたw